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十二代目 宇右衛門の廣瀬文彦が語る ウエモンのよもやま話

2023年3月30日(木) 09:17

特発性拡張型心筋症の末路

 先日24日、旭川で阪大病院(現在は大阪警察病院院長)で心臓血管外科の教授だった
澤芳樹先生と堂前先生との昼食会に誘われ、先生と思いがけず嬉しい再会を果たした事は先日
報告したばかりだ。
 
 しかし、これには後日譚があるのだ。
澤先生と昼食を摂った翌日は稚内で一泊し友人と食事。
そして翌々日、宗谷岬を回りオホーツク海岸を南下し、宿泊予定の雄武町日の出岬ホテルに向かっている途中の事。
道の駅でトイレを利用中、T町に住むS牧場の奥さんから久しぶりに電話が入った。
二、三、世間話の後、「実は16日にダンナが亡くなったんだ。送り出し、初七日が終わり漸く落ち着いて今日連絡させてもらいました。」と言うではないか。
「...何と...想定外の連絡で...だいぶ状態は良く無かったの?」と言うのがやっとだった。

 実はこのS牧場のご主人は3才年上(のはず⁉︎)だから74才位で、自分自身が拡張型心筋症と診断される2年前に、矢張り同じ病気だと診断されていたのだ。
10万人に3~4人と言われる難病の為、夫々同病と言う事もあり、折々に奥さんが連絡を寄越し、ご主人との病状確認をしていたのだ。
彼はT町の診療所とK市の総合病院で診て貰っていて、病状は同じ様に進行していて、自分の2年前にCRT-D(AEDとペーシング機能内臓型)と言う
ペースメーカーを植え込んでいた。
彼の2年後、自分も矢張りCRT-D植え込むのだが更にその2年後、阪大の澤先生にハートシート移植術を受け現在にいたるのだが、
その先端医療について澤先生は、S牧場の友人についても「いつでも診ますよ」と言って頂き、
その事をS牧場のご夫婦に伝えたのだった。
そのご夫婦は、K市の総合病院の担当医に相談するも、「あなたは糖尿病があるから心臓の手術は不可能だ」と言われ、
阪大病院での受診は諦めていたのだ。
それから2年後。
彼はペースメーカーの電池の寿命が来て交換するのだが、その術後耐性菌の感染症を罹患し
札幌の病院で滅菌とペースメーカーの交換をするのだが、耐性菌のため何ヶ月か入院したのだった。
しかし予後は芳しく無く、更に心筋症は進み、歩行困難になったり、痴呆症を発症してしまったのだ。
  
 昨年中頃、痴呆が酷く施設に入って貰ったと連絡があり、
更に年の後半あたりには想像以上に心房細動(拡張型心筋症の末期的な症状)を頻発していて
ペースメーカーの電池の消耗が激しく、また新たにペースメーカーを交換しなければならないとの話しまでは聞いていたのだが...
 
 拡張型心筋症は進行性の病だ。
その機序は、先ず左心室の心筋が弱り始め、血液を身体全体に送る力が徐々に低下してからだの隅々まで酸素が行き渡らなくなる。
その為毛細血管の多い部分(例えば、腎臓、肝臓、脳など)に障害がで始める。また身体の余分な水分も排出できず、
呼吸困難になるなど、多臓器不全を併発し更には心房細動と言う心臓が痙攣を起こし死に至る。
 S牧場のご主人は、特発性拡張型心筋症と診断されてから脳に障害を起こし最後には心臓の痙攣をおこすと言う、
典型的な症状で、ほぼ10年で亡くなってしまった。
 治療法は心臓移植しか無いが、平均6年待ちで、病状の進行との競争だ。
しかも65才以上になると移植を受ける権利すら無くなるのだ。
 
 自分も振り返ると2014年秋口に帯広厚生病院で病名が判明。同時に余命5年との宣告を受けた。
年が明け2015年4月病状が進み翌5月、ペースメーカーの移植術を受ける0BC30F4F-40F2-414A-86DD-93C7AF8570D1.jpeg
病状も一進一退、同年11月にも入院E41327EA-27D8-4249-B9D6-4238A5F32779.jpeg
更に2016年10月又々入院。年末年始の病院食もお節料理が出るのだ0B5B8DE7-C8B1-4C2A-A1A0-35BE11CE9CC1.jpeg
そして2017年1月何とか持ち直し退院C8E3987C-C2D5-4813-80BD-1C66269B19EC.jpeg
この後四日市での結婚式のあとだ。2017年4月23日下呂温泉へ出かけた5CAD2722-C0B9-42BD-9564-71D77337BF8D.jpeg
この温泉滞在中に帯広厚生病院の担当医小山雅之先生から、阪大病院行きを勧められるのだが、
その前まではS牧場のご主人と同じ病状を辿っていて、吾や先他人や先だったが、
ここから私自身の運命は"生"へと、大きく舵が切られたのだった!

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2023年3月29日(水) 05:41

御来迎

   〜春への扉〜

 3月29日午前5時24分B21D48D8-784A-4CA7-AD2C-74C053A64644.jpeg
5時27分4ECF97EE-1928-479B-BC58-2DD57CED99C9.jpeg
5時32分147A8D00-3815-4A76-9244-B09829EBF96F.jpeg
5時38分AEEF2330-BC60-4DCE-9750-BFA84BF1ACF5.jpeg

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2023年3月28日(火) 15:24

サンクチュアリー⁉️

 渡りの準備の為か、我が家の畑には10日ほど前から白鳥が集まりだした。
22日から札幌、旭川、稚内、雄武、紋別と6日間で1,100kmも走り回っているうちに随分と数が増えている。
今年は昨年秋に耕起していない白樺学園北向かいの畑に集まっている。
今年は白鳥の数は推定で250〜300羽ほどだが、今年はマガンらしき鳥もその倍以上いるか?FA6C9D4F-4005-49C0-9BA9-B5EBC733E8E5.jpeg
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鳴き声も、数が数なだけに、相当な物だ。trim.8CA0AAD6-7105-4CB2-A1D6-4A5081E6F845.MOV
なんだか、いわゆるサンクチュアリーの様で、素晴らしい春の風物詩だ。
 が、今年年明けから日本各地で鳥インフルエンザが猛威をふるい、国内の家禽の多くを殺処分せざるを得ず、
結果として物価の優等生と言われた卵価も1.5〜2倍に値上げになっているのが現状だ。  
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サンクチュアリーであっても、鳥インフルエンザの温床にだけはなってほしく無い❗️

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2023年3月25日(土) 06:14

澤先生

 昨日、予ねてからお誘いのあった、阪大名誉教授との昼食会で、2年ぶりくらいに澤先生にお会いした。DA968C27-B314-4082-BF06-61CB4CEDD472.jpeg
術後6年が経った今、体調の良さげな私を見て大変喜んでくれた。
隣りに座っている方は、6年前拡張型心筋症の手術を澤先生の下で執刀していただいた堂前先生AF8F660B-C4BD-49B8-81AE-16986897529A.jpeg
お二人とも今は大阪警察病院の院長と、循環器科の医長を務めておられる。
澤先生は相変わらずの優しい人柄で、この先生に自分の老後を確保して頂いたと思うと、
感無量の貴重な時間だった。

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2023年3月20日(月) 19:20

JC

 一昨日18日、帯広青年会議所の今年度新入会員に対するアカデミー研修会が広瀬牧場ウエモンズハートを会場に
開催された。
研修内容は「地域を知ろうだ」3923B6AA-79C8-4175-A92F-4992143B8714.jpeg
先ず初めに、進行係の開始挨拶と簡単な一日の流れの説明、委員長挨拶、副委員長の趣旨説明、講師紹介と35年前と変わらずきちんとしている。
そして、司会に促されて漸く私の講演が始まる88914AA1-0BAD-41AE-9FEB-0E4AB0657F07.jpeg
アカデミー会員は8人。理事長ら出入りをするギャラリーを含むと総勢25名余3727A6CB-BEA7-4EB7-B3B3-628974FAFF51.jpeg

 自分も昭和63年36才の時に入会し、アカデミー委員会で、JCの何たるかを叩き込まれた経験もしているため、
懐かしくも緊張感いっぱいで話しをした。
以下レジュメだ0629F10F-CBBE-4C8B-BAF1-9837D943FE64.jpeg
これに沿って話したのだが、私の持ち時間は丁度1時間。

 JCでの講演は格別な緊張感がある。
「演者は聞き手の貴重な時間を割いてくれているので、話しの内容や流れにはくれぐれも心を砕く事」
レジュメは相手に今日の話の流れを伝えるとともに、話しが迷走しない様に準備する
「緊張感のある中、笑いを取れ」
これは自分自身30年以上、酪農教育ファーム活動実施してくる中で自然と身についているので、案外簡単
「目を引く試行を凝らせ」
JC現役時代、外部講師の講演は何度も拝聴したが、講師紹介後、歌を歌いながら登壇して来た講師が居たっけ。
「終演時間は厳守」
今回は数分余して終わってしまった。なつぞらでの広瀬すずちゃんとのエピソードを入れれば若いJCメンバーに受ける事間違いなし。
100満点だったのに残念‼️
(講演内容の良し悪し⁈)
(知らん!)

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