弔事
21日午後4時半頃羽田空港に到着。
午後6時から東京御徒町の吉池食堂で、酪農専門組織の専務の退任慰労会が開かれ参加して来た。
その宴もたけなわの7時半過ぎ、一番下の妹から電話が入る。
胸騒ぎを覚えながら電話に出ると、やはり何かが有ったかと思わせる声色で
「たった今、岩田さんが亡くなったよ」との第一声だった。
岩田隆一。すぐ下の妹の旦那で、義弟とは言えオレより6才も年上でありながら、フットワークも軽やか。
我が家にとっては、機械の潤滑油のような、つまり義理の兄弟、家族間の良好な関係を維持してくれる人だった。
翌22日、飛行機便は満席で変更も出来ず最終便で帰着。
そのまま葬祭場の家族控え室を訪ねる。
もう午後9時。
妹と長男に出迎えられ、夜具に安置されている岩田さんに手を合わせ顔を覗き込むと、
いかにも安らかな顔で、今にも目を開いて「いやぁ、つい寝過ごしちゃった。ゴメン、ごめん」とでも言い出しそうだった。
23日、通夜の開式前に99才の老父(我が父博昭)が、オレからもお経をあげてやりたいと祭壇に向かい正信偈を唱える。
そして24日葬儀。49日繰上げ法要も済み、無事天国への旅出を見送る事が出来た。
安らかに。