ホーム > ウエモンのよもやま話
オンラインショップ

十二代目 宇右衛門の廣瀬文彦が語る ウエモンのよもやま話

2016年7月27日(水) 11:36

いのち

 昨日、酪農教育ファーム北海道推進委員会主催の教員対象研修会を、忠類の岩谷牧場をお借りして実施しました。

SN3V0535.jpg私の主催者挨拶、日程説明などが終わった後、早速午前の座学の時間で野上校長、竹中先生(共に上浦幌中央小学校)からは、牧場体験の授業への応用方法。菊地君(広尾町新規就農者)から酪農家として教育ファーム活動を始めた動機。最後に山際教授(栄養学)からは食育基本法の言う栄養教員が子供たちに伝えるべき食の大切さと牧場の関係などを話していただきました。

昼食の後、いよいよ岩谷牧場に移動。岩谷さんによる酪農や牛乳の話の後早速・・・

SN3V0537.jpg搾乳体験では牛の乳房の偉大さと温かさを実感。透けているバケットミルカーでの搾乳では大量の牛乳に驚きの声が!

SN3V0538.jpg今度は哺乳体験。赤ちゃんとは言え、飲みっぷりの良さにたじたじ・・・

放牧地から整然と帰ってきて、サイレージ等の混合飼料に食いつくお母さん牛の食欲にもビックリ。

それぞれの先生が最後に牛乳に感じるお母さん牛の温もりや子牛の無心さとその後の運命、酪農家の苦労等を子供たちに伝えたいと、口々に話していただきました。

その後ファシリテーター同士の意見交換では、酪農教育ファームの認証規定にある"しごとや食やいのちの学びを支援する"と言う目的の中でいつも問題になる"いのち"をどの様に消費者に伝えるかが話題になった・・・

「いのちの大切さを伝えるタペストリーや教材は無いのかな?」・「屠場に連れて行ったら!」・「屠場で働くお父さんとその子供の葛藤を描いた紙芝居を使ったら!」など喧々囂々。

そこで「皆が酪農をやっている上で、本当にいのちを感じる所はどんな時?愛牛を廃用にする時に罪悪感や哀れみをどれほど感じているのか?経済動物としての割り切りを上手く働かせているのでは?そういった中では他人の教材を使うのではなく自分自身の感じたいのちを素直に語ったら!」と私。

すると女満別の白馬さんという青年が「そういえば昨日まで大事にしていた牛でも明日は廃用にしようと決断するしそれが当たり前だよね。それより自分の飼育の不手際で子牛を死なせてしまったりすると、本当にすまないという気持ちになる事から考えるとそういう時が本当にいのちを感じている時のように思う。」と話していました。まさにそこです。

我々酪農家は牛を廃用に出す時は命の哀れみを感じるというより、私の飼養管理の下で元気良くここまで沢山のお乳を出して働いてくれて家族を養ってくれた。本当に有難う!今度は肉になって我々の胃袋を満たしてくれ!決して君達の肉体を無駄にはしないから!と言ったような晴れがましい感謝の気持ちの方が大きいような気がします。そういえば、北海道の開拓以来、村毎に人間のために働いてくれた家畜に感謝する"馬頭祭"が行われて来ました。

いのちの大切さを感じ、伝えることの難しさを改めて感じた研修会でした。

LINEで送る
2016年7月24日(日) 18:34

クローズアップ

  この度我店長が、帯広商工会議所季報の表紙を飾りました。

SN3V0528.jpg決して美人とかいった基準で選ばれたんではないでしょうが・・・・。

少し、どアップにして見ます。

SN3V0529.jpg86歳の母親曰く"私より目尻にシワがあるね"だって。(ほっといてくれ・・・・)

SN3V0530.jpgSN3V0531.jpg見開きで紹介された内容は、製造やサービス業の全く経験のない人間が、ウエモンズハートをどうやって起業し商品開発をして、17年間衰えない人気の秘密を取材に来てくれました。

お陰様で、17年間倦まず弛まず努力をしてきた結果がお客様の支持を集め、更には2次産業、3次産業のプロの組織、商工会議所の季報に紹介されるまでになりました。大変ありがたく身の引き締まる想いです。

店長はじめスタッフ一同、今後とも変わらず精進を致します。

ウエモンズハートの応援宜しくお願い致します。

LINEで送る
2016年7月22日(金) 10:48

0.093円

  SN3V0532.jpg

上のコインの違いが分かりますか?裏は(表かな)・・・

SN3V0534.jpgこちらの面の違いは一目瞭然ですね。サイズは右がやや大きい。重さは共に5g。周囲にはギザギザも有る。

左はお馴染み、日本の硬貨で100円。右は韓国の硬貨で100ウォンです。百円玉に紛れてしまうと殆ど判別不能です。レートはと言うと1ウォンは≒0.093円と言うことで11分の1の価値しかありません。先日ウエモンズハートのレジの中から100円玉にまぎれている所を発見しました。気がつかずに受け取っていたんですね。

10年ほど前韓国に講演に行った時のことです。喫茶店に入りケーキとコーヒーのセットを注文しましたが、価格表には19000ウォンとあり、えっ19000?ウォン?桁の多さに一瞬ビックリ!日本円に直すといくらだ?当時のレートは0,07円くらいだったので日本円に換算すると19000×0,07=1330円くらい・・・。ほっとしてコーヒーをお代わりしたのでした(ウエイトレスのお姉さん美人だった・・・)。

つまり今回は100円の品を9.3円で販売したのと同じで大損です。気を付けなきゃ!!

 

LINEで送る
2016年7月20日(水) 10:21

シーズン

 何事にも適期というものが有ります。作付け然り、収穫もそうですし適地適作もあります。人で言えば結婚適齢期と言うのも有ります。動物だと発情期ですか(ちょっと下世話になりましたが・・)。

広瀬牧場では今、牧場体験の適期、いや真っ盛り。

先日16日の地元の幼稚園の親子体験で、一番人気のアイス造りの風景です。

SN3V0518.jpgSN3V0519.jpgこの16日の体験は当方の不注意で同じ時間帯に二つのグループの体験を予定してしまいました。片や親子71組×2回の体験ともう片方は日高管内の中学生79名の体験とどちらも大人数の体験で、しかもバッティングしていることが判明したのは6月下旬!もうビックリ、上を下への大騒ぎ!こんな大口の体験を同時に回すなんて、体験スタッフは家族のみ、道具も無いし・・・・しかし日高管内の中学校の清水先生が午後への変更を快諾していただき、午前は幼稚園、午後は中学生の体験、なんとか無事終わらせていただきました。

  こちらの不手際なのに、清水先生本当にありがとうございました。

  "地獄に仏"とはこのことです。

LINEで送る
2016年7月19日(火) 16:49

廣瀬家の始まり、始まりィ

 平成30年(2018年)3月初旬、広瀬牧場は渡道100年を迎えます。そこでささやかながらも記念式典をやりたいものだと89歳の父が私に相談するじゃ有りませんか。祭り大好き男としては当然のことのように心構えはしておりました。その際「広瀬家、激動の一世紀」なる記念誌を出したいものだと言うじゃ有りませんか。これもまた我が家のルーツをライフワークとしてきた私に異存のあろうはずが有りません。そして父曰く「その記念誌はお前が作れ!」と。これまた二つ返事!迄は良かったんですが・・・、記念誌の企画、構成がなかなか難しい!

過去に積み上げてきた成果を一つ・・・

SN3V0523.jpgこれは我が家では一番古い系図で江戸初期に書かれたものです。その始まりに・・

SN3V0524.jpg"廣瀬名ト申ハ 大和國廣瀬タツタ(龍田)ノ大明神ヨリ出"とあり、調べてみると龍田大社は風神、廣瀬大社は水神を祭ってある所謂官幣大社であり、現在も氏子が集まり様々な行事が行われているようです。つまり我が家の苗字"廣瀬"はこの廣瀬大社が由来のようです。

そこで私行って来ました。平成9年のことです。

091203_1317~0001 (2).jpg091203_1317~0002 (2).jpgこれが第一の鳥居です。少しアップしてみると官幣大社廣瀬神社とあります。

晩秋の雨の降る日でした。近畿生乳販連の栗本雅裕部長に案内してもらいました。

彼は近隣で生まれ育ったとのこと。この廣瀬大社は古くからの氏子が集まっており、新しく移って来た人は入れないそうです。古くからと言うのはどれくらいかというと、室町時代からの氏子が中心だそうです。こりゃまた古い・・・「ビックリこいた」 

091203_1320~0001.jpg 091203_1326~0001.jpg

廣瀬神社の縁起(左)と境内に祀られている日露戦争の戦利品(右)!!

こんな所に廣瀬家のルーツがあるんだとさ。

LINEで送る

2025年8月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

バックナンバー

最新記事

カテゴリー