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十二代目 宇右衛門の廣瀬文彦が語る ウエモンのよもやま話

2016年6月 2日(木) 16:14

籾殻

  先日6月1日、そして昨日3日の2回、13時間掛けて美唄を往復して来ました。しかも4tトラック2台で・・・・

見てください此の雄姿・・・

SN3V0412.jpgおおっと・・・!廃車置場ではございません。これら2台は現役バリバリの三菱フソー4tファームダンプです。

№8746は我が家のトラック、№5882は妹婿の土屋さんのトラックで何れも30年以上の兵で、此の2台で美唄を往復して来ました。何故?、WHY ?とお思いでしょう。美唄には短大時代の友人が営農をしています。

SN3V0411.jpgPCのホームページですが、その友人牧野は石狩川流域の地味豊かな所で100haの水田、畑作を経営しています。そこで彼に頼んで敷き料にする籾殻を分けてくれないか、依頼しました。

運よく近隣の水田農家に60㎥くらいの籾殻の処理に困っているところがあると聞き、その籾殻を引き取りに2度に亘り出かけて来ました。車庫の2階部分に籾が貯蔵されており、その下にトラックを入れ40cm四方の落し口から籾を落とす仕組みになっています。籾は軽いので楽ってえば楽ですが、2回はフラットな床なので自然に落下してくるわけでもなし、落し口も隅のほうにあり長さ4.5メートルの荷台でスコップで籾を均す作業もあり、しかも埃で目も開けていられず、兎に角ひどい作業でした。土屋さんも二度も良く付き合ってくれたものです。感謝、感謝、只感謝です!!

今十勝では小麦の価格が低迷し、作付け面積も徐々に減少。それに加えて1000頭規模の搾乳農家が増え、それらが敷き料を集めだし品薄状態になり始めています。

我が家でも25年以上堆肥と小麦殻の等価交換をしていた農家も、グループを作ってロールベーラーを購入し梱包してより有利な販売先へ売ることになり、来年からは取引を止めたいとの最後通牒がありました。我が家の使用量の4分の1にあたり大打撃で代わりになるものを手当たり次第探していました。それで美唄まで・・・と言う仕儀に相成りました。

籾の代金は無料でと言う好意に甘えるにしても、一回15㎥の籾を引き取るため、往復燃料代≒6,000円、トラックの借り上げとそれに伴う人件費を考えると1㎥1000円~1500円にも成りそうです。息子曰くトラック一台分で4回分使えるそうです。今までのように一週間毎の交換で4回ならば≒1ヵ月。或いは半月くらいか・・・、今後の使用量を測ってみないと損得が判明しません。

情勢の変化に対応するシステムを構築するための1つの大きな実験、検証です。

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2016年5月31日(火) 16:55

  久しぶりの雨です。最高気温も12、2℃と空気も冷たい。でも、コーンの播種以来降雨が少なく畑は乾燥気味!農家にとっては所謂「恵の雨」です。しか~~~し!此の低温とぐずついた天候が続くと、所謂"リラ冷え"或いは"エゾ梅雨"になってしまうんですね。少し心配!!

そしてウエモンズハートにとっても・・・・・

SN3V0409.jpg好天に恵まれた土日の賑わいから見ると、「武士共が夢の跡・・」じゃありませんがこの駐車場に車がゼロ!なんとも空しいじゃありませんか!!農業のみしか経験したことが無かった我々には想像が出来ませんでしたが、季節に依るギャップ、ウイークデイとホリデイのギャップ、天候のギャップ等来客数は一定にならず、年を通しての売上の平準化や日々の営業のための必要スタッフ数の確保など店長はいつも頭を悩ましているようです。皆さんには見えないところで、苦労をしているんですねぇ!これ、ホント!

そしてこんな雨の日は店の中ではスタッフ達も暇を持て余し・・・てな事は実は無いんですね。内職が結構細々とあるんです。「なにか?って?」。そうですねぇ~、ここ何年か前からカップや業務用のジェラート、ソフトミックスの大口の取引も増え始め、その卸商品の造り溜めが出来るんですね、こんな日は!!。自前の店でも勿論ですが特に卸をするとなると、欠品だけは絶対に避けなければなりません。と言うことでこんな日に出来る造り溜めと言う仕事があるんですよ。と言うかこんな日も必要なんです(いえいえ決して負け惜しみじゃありませんよ!?)。

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2016年5月30日(月) 18:33

出張報告

  いやあ、今日は予報に反して日が差す天気でしたが昨日までと打って変わって寒い一日でした。ウエモンズハートの昨日までの賑わいは何処へやら・・・・

さて先日東京出張の帰り全行程を列車で・・・と言う話題をアップしましたが、出張の目的は??

SN3V0391.jpgそうです、「地域交流牧場全国連絡会」と言う組織の代議員会に出席して来ました。今現在この組織の北海道ブロックの代議員を拝命しているための出席でした。会場は、東京山手線の神田駅東口から数分と言う便利の良い所です。

この組織は、減少の一途をたどっている日本酪農の価値を酪農家自らが消費者に伝えるべく、平成11年に結成されたものです。私自身設立に係わり、3年目からはこの会の会長を8年間務めさせていただきました。この時代に多くの都道府県を回って酪農家との交流も深めさせていただきました。

この会のメンバーは生業の酪農の他に、酪農体験、酪農教育ファーム活動、乳製品の加工販売、農家レストランやファームイン等を営んでいる者たちで、お互いの活動情報を交換するために組織されました。メンバーの特徴は男女年齢の別無く集まり、情報交換するところに有りました。体験としての乳製品造り(バター造り、アイスクリーム造り、チーズ造りにヨーグルトやカルピス造り。発展してピザ釜の製作からピザ造り。果ては農家レストランでのウエディングパーティーの実施。等‥驚くばかりに多様な交流)の方法や、消費者に未知の酪農に触れてもらい理解を深める話術の習得など多岐に亘る情報交換の場です。

政府がH16年に地方自治体や農家自身の義務として食について消費者に伝える事を念頭に食育基本法を制定し、或いは、最近では農家の手取り確保のため自助努力の一つとして6次産業化を推進し始めましたが、我々の活動を追うように次々と政策が打ち出されています。なんとも胸のすく快事です。

何でも疑問質問があれば(一社)中央酪農会議に連絡してみて下さい。因みに今指定生産者団体の見直しが自民党から叫ばれ始めていますが、その元締め?が中央酪農会議で、我々の活動に補助金をつけ事務局をも勤め活動の手助けをしてくれている組織です。

私どもの誇りとする組織です。

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2016年5月29日(日) 09:20

幸せ

今朝から、一年半の闘病生活で落ちてしまった体力回復ため散歩を始めました。隣の家まで≒450mを往復して来ましたがいやあ歩けません。普通の速度で歩くと息が上がってしまうのでノロノロ歩き、しかも片道で3度も縁石に腰掛けて休む始末。拡張型心筋症は心臓に負荷を掛けすぎると元には戻れない病気なのでついつい"臆病"と言う病にまで罹ってしまいました。知らない人が見るととっても滑稽な歩様で随分なお年寄りが散歩?と思うことでしょう!!でも、早朝の空気は冷たく気持ちが良かった~!

ウエモンズハートの前にある花の咲き始めのマロニエ(栃の木)も朝日を浴びて綺麗だ事!

SN3V0408.jpg残念なことに、写真が少しぶれていますが朝日の当たっている所は金色に輝いています。枝の先からルピナスのように咲いているのが栃の花です。

広~い土地があり、庭には雑然としていますが様々な木々や花々が愛でられ、これら一つ一つに季節を感じることが出来る。これだけをとっても百姓をやってきて良かった~~!

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2016年5月28日(土) 11:57

暖かすぎる

 数日前から我が家の庭で咲き誇っているライラックが見ごろになっています。どうです・・・・・

SN3V0407.jpg北海道の春(初夏?)の季語にリラ冷えと言う言葉があります。丁度今頃から6月中旬頃までオホーツク海高気圧が停滞し、毎日しとしとと雨が降り、そして気温も15℃くらいにまでしか上がらないことが往々にしてあります。この低温が続くと牧草の収穫にも大きな影響が出て困ることもありました。たった45年の酪農人生の中で最も長くこのリラ冷え(エゾ梅雨)が続いた時は7月の上旬迄、と言う記憶があります。

でも今年は暖かく先々週末は23℃前後、先週末は30℃、今週末も今日は27℃まで上がるそうです。ウエモンズハートにとっては週末の好天は大歓迎です。やや播種の遅れたコーンも無事芽を出して、グングンと音を立てているように伸びています。

SN3V0406.jpgSN3V0405.jpg今は三葉期です。

直ぐ横には野ビエの芽も出てきています。今はコーンの陰に隠れるようにポツポツと芽を出していますが、これが成長が早く、コーンのための肥料をドンドン吸い上げ、除草剤を使わないとあっという間にコーンが野ビエに負け、収穫が半減してしまいます!!これからの適時な管理作業により秋の収穫が約束されます。

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