名も無き花・・・
厳しい冬も終わる頃になると、福寿草、スイセン、チューリップ、レンギョウ、ハナモモ、ツツジ、少し目線を上げてみるとコブシやサクラ、スモモ等‥いよいよ白から枯れ草色、そして萌黄緑の世界へと心誘い、冬との決別の時を感じさせてくれます。その間我々百姓は牧草畑の肥料散布に始まり、堆肥散布、プラウイング、ロータリー掛け、播種、そして待ちに待った発芽・・欠株率も少なく、とりあえず春の作業が一段落!!そして枯れ枝だった木々にも若葉が広がり一番遅く葉を広げるカシワやミズナラ、タモもグングンと若葉をまとい心地よい木陰を提供してくれています。
少しゆったりした気持ちで路傍を見つめてみると・・・
あるある・・・・
このように名も無き(と言っては失礼か、自分に知識が無いだけなのに・・・)可憐な花々がバトンを渡すように次から次へと咲いています。
北海道バンザイ!!
11時間の旅・・
昨日東京出張の帰り、北海道新幹線を利用して陸路のみで帯広まで帰って来ました。
東京出張が決まった時、丁度2ヶ月前3月26日に華々しく開業した北海道新幹線を使用してみたいとの漠然とした考えを実行に移しました。さて東京帯広間が果たしてどれくらいの時間が必要なのか調べてみると2回の乗換えを含めても凡そ11時間で帰ることが出来るじゃありませんか。
22日の往路はいつものようにJALの一便での出発でした。
北海道の豊かな大地を表すようなこのお馴染みのカラー!反対車線の東北新幹線とくらぶべくもなく、圧倒的な存在感です。日本ハムファイターズもチームカラーとして採用していますが、東北新幹線カラーでは・・・・ちょっと・・・・
車体に表示されているHAYABUSA11号と言う便名と、行き先表示が新函館北斗となっています。間違いありません!
予約購入した復路、東京、帯広間の切符です。あれ?二人分?とお思いでしょう!
ジャ~~ン!この嬉しさを隠しきれない表情で北海道新幹線の車両の前の人はだ~ぁれ?ハイ、チョー有名なウエモンズハートの店長様です。彼女は「旦那様の付き添いよ!!」と言って一緒に往復してきたんですが、私の付き添いそっちのけで今回もジェラート屋さんを6~7軒、約40種類の味を調査?してきたようです。特に浅草、浅草寺裏にある抹茶専門店のジェラートは抹茶№1~7(かのアメリカ大統領J ・F・ケネディとも浮き名を流したセックスシンボル・マリリンモンローの「私のネグリジェはシャネル№5よ!と言ったフレーズ」を意識しているのか?)の味や色合い舌触りなども確認してきたようです。あと・チョコレートのシャーベットとか・・・・とか(余人には分からん)と試作してみたいものが幾つもあったようです。皆さんお楽しみに!
脱線しましたが、新幹線の続き・・・、はやぶさ11号東京9:36発新函館北斗13:38着の列車に乗りました。途中4駅に停車するだけであっという間の新幹線の旅でした。新函館北斗駅では35分待ちで14:13発のスーパー北斗13号、南千歳へは17:08着。45分待ちで17:56発のスーパーおおぞら9号で一路帯広へ・・・
帯広には20:16無事到着しました。えっ、乗り心地?スピードは勿論のこと、新幹線は高速道路のように滑らかな乗り心地。道内の在来線は古くてところどころ舗装が剥がれたり波打っている道路を走っているくらいの違いでした。
2度の乗り換え待合時間80分を差し引くとなんと実質9時間20分となり、成田とパリあるいはフランクフルトへ行く所要時間と余り変わらないんですね。
そういえば私の今回の出張目的は・・・・?今度ご報告いたします!(えっ、何・・"今度"と"お化け"には会った事がないですって?そんな人聞きの悪い・・・・・)
百年目の開拓者Ⅱ
お久しぶりです。
今週前半は少し体調が勝れなかったのと、20日酪農学園大学で実践酪農学の一つ「酪農教育ファーム活動とその意義」について講演してきました。担当するようになって12年目となりました。私自身楽しみにしている講演の一つです。
さてさて、読者の皆様、覚えていらっしゃいますか?今月3日に100年目の開拓者と題して20年来の耕作放棄地の最開拓についてアップしました。そして6日には伸び放題になっていた雑木の抜根作業をアップさせていただきました。その後映像はありませんが、伸び放題だったセイタカアワダチソウなどの頑固な雑草がまたまた芽を出し始めていたので"ラウンドアップ(除草剤)を散布。4日前には小枝のような太さの雑草の茎が折り重なっているのでプラウイングでは鋤き込めず、18日ロータリーハローをを掛け始めると、どうでしょうその雑草に負けてロータリーハローが再起不能な壊れようでした。19日一番でホクレンの中古農機センター「アルーダ」に手ごろな中古のロータリーハローが数台在庫しているとのネット情報を頼りに行って見ました。そうしたらある、ある!その中で3m幅のコバシロータリーを購入。ギヤボックスのオイル漏れを直し昨夜ようやくハロー掛けを終了できました。そしてようやく今日の開墾・・・
5月6日の写真が嘘かと思うくらいザッシモない雑木が取り払われた開墾地に当に今日午後、息子がプラウを入れ始めました。
135PSのトラクターが3連リバーシブルのプラウを引いて耕作放棄してから20年ぶりくらいの鍬を入れたところです。
Uターンをしている所です。
プラウを下ろして又スタート!!
表に顔を出した土は濃い褐色の砂壌土!火山灰でもなく泥炭でもなく素晴らしい土質です。大昔何度も氾濫を繰り返した帯広川の直ぐ横の沖積土で砂利層も深いようで、良い畑になりそうです。
100年目の開拓者などと大仰なタイトルを付けましたが、明治、大正の開拓期に今日のような大型のトラクターや重機が有ったならな・・・・と当時に思いをはせてしまいます。
今の我々は耕作放棄地を再開発し先人の苦労に報いるべき時です。息子よ頑張れ??!
(なんだい、そういう自分は傍観者か?)
ハナモモ
牛舎の敷地の一部には低木の生垣が有りますが、枝打ちをするなど手入れが行き届かず伸び放題。たわわになるほど花も付けられず、所謂「ザッシモナイ(美濃言葉か、散らかっているとか整理がされていない状態を言う)」状態です。
このレンギョウも日当たりの良い所は見事に咲いていますが、日陰になる部分は枝ばかり・・・・「全くザッシモナイ!」。
この生垣の半分はピンクの花をたわわにつける低木が占めています。
スタッフが通勤途中そのピンクの花をスマホで撮ってきて「どうです綺麗ですよね・・、ところでこれはなんという花なんですか?」。「えっ、名前?知らねえな、年を喰っているからといって何でも知っているわけないじゃん!」と反論。でもやはり年を伊達に喰っていと思われるのも片腹痛い!早速ネットで調べてみる(便利な時代だ)と"ハナモモ"だそうです。ピンクた白、白にピンクの斑入りのものなどがあるようです。しかしこれもザッシモナイ状態で満開にならず、恥ずかしい限りです。
でも満開になると「ハナモモ」お見事・・・
手入れをすればこうなるのです・・・・!
因みにこれは未だ蕾ですが「木瓜(ボケ)」です。
どうです?!春爛漫!百花繚乱!
御神木
これ、ウエモンズハートの裏庭にあるスモモです。
この根元を見てください。幾星霜、風雪に耐えて来たのか自然界の厳しさを体現しているようです。私が物心付いた時にはすでに立派なスモモの木で、良く実を拾って食べたものです。私が生まれて64年。我が家が中札内から引っ越してきたのが昭和13年(1938)。そのときの前小作人から地上物件の引渡し確認書に「スモモの木」と載っているので78年前にはすでに地上物件として記載されるほどの木になっていたのです。樹齢は凡そ100年で我が家のご神木と言っても過言では無いでしょう。
今年もこんなに綺麗に花を付け私達の目を楽しませてくれます。