京都
8月末、阪大病院を退院して丁度一ヶ月が経つ。今日は退院後に行った京都のお寺巡りの足跡の報告です。
泊まった宿は、祇園のメインストリート京都四条通りの東突き当たりにある八坂神社の鳥居前に有る「祇園畑中」だ。
畑中の玄関先。
その玄関先から左を向くと目と鼻の先。八坂神社の鳥居が有る。
境内に足を踏み入れて見る...
古色蒼然とした建物も...(頷きながら見て来た筈だが...)
良く画像で見る四条通りから見える八坂神社だけれど...
こちらは正面では無いそうだ。
「畑中」の玄関口左隣。「八坂神社の鳥居」との間にはその神社の境内に沿う様に大谷祖廟の参道が伸びている。
そもそも退院後、俺の帰りを心待ちにしている両親の元にすぐ帰らず、何故京都に逗留したか。
理由は我が家に代々伝わる系図で、阪大病院入院直前の4月に下呂温泉を訪ねたのと同じだ。
話が長くなるので、決して物見遊山の長逗留では無い事の言い訳は明日以降...
浮世のバカ
朝起きて、階段の踊り場から昨日刈り取りの済んだ畑を眺める。
昨夜結構な量の雨が降ったらしくあちこちに水たまりが出来ている。
綺麗に片付いている畑を見て、雨前に片付いた安堵感と同時に今日の刈り取りは予定通り進められるのか気になりだした。
長男によると、朝早めにコントラの担当者と今日の予定の畑の様子をを見て、作業の進め方を決めるとか...
他の仕事とのかね合いや差し替えに考えを巡らし次の仕事を決めるのはゴーイングマイペースだ。そして親方業の醍醐味でも有る。
オレが子供の頃明治9年生まれの曽祖母が元気で、農作業に忙しい両親に代わって何くれと無く面倒を見てくれた。
特に妹が生まれてからと言うもの、夜も同じ布団に寝かせて貰った。
布団に入って横になると「はつばあちゃん」は決まって、「あ〜あ!今日も終わったか」と大きく一呼吸し、「寝るほどラクな事は無かりけり、浮世の馬鹿は起きて働く!安楽、安楽!」と口癖の様に言っていた。
疲れと言う意味をまだ知らないオレは「寝ると楽なの?」と無邪気に聞き返したものだ。
ここ数年経営移譲の準備と称して、仕事の切り盛りを長男に少しずつ任せて来た。そんな中「拡張型心筋症」などと言う難病を患い入退院を繰り返すようになり、体が動かせない分口うるさかったのだろう。そして昨年末、わたしが65才と高齢者の仲間入りを果たし、年金も貰える様になり、ここが潮時と酪農部門は長男に経営移譲した。
この経営移譲と相前後するように昨年10月からの一年、延べで8ヶ月入院を余儀なくされ、長男の仕事に口を挟む余裕など無かった。
そしてこの一年で気がついた事は、自分が一々口を出さずとも自分と作業の手順が違っても年は越せたし、今年も何とかなりそうだ。
今朝畑を眺めて、今日の作業はどうなるのか?と脳裏をかすめただけで、居間で両親や家内とお茶を飲みながら世間話。
農家仲間に言いたい。友よ、痛い足腰を引きずり、伸びなくなった腰に手を当てながらあなたは何才まで働くの?
「あ〜あ、経営移譲するほど楽な事はなかりけり。浮世のオヤジ、息子に任せず先頭に立って働く!安楽、安楽!」か⁉︎
仕事
早朝からコントラクターがデントコーンの収穫にきた。
早稲の収穫から三週間ぶりだ。
今回のハーベスターは一回り小さな6畦だけれど、中刈りをせずに切り込みを始められるので、無駄にせずに収穫できるのが嬉しい。
あたりの空気のデントコーン独特の匂いも良い!
昔は畑の真ん中辺りの畝を三本手刈りし、ハーベスターを牽引するトラクターが入れる通路を確保してから始めたものだ。その後飼養頭数の増加と相俟って面積が増える。すると、畑の枚数だけ中刈りが増える。すると、何ヶ月もかけて成長した大地の恵みである飼料作物の中刈りをしなくて済む言い訳を考える様になる。
「そうだ、中刈りをせずトラクターで踏み潰してもいずれは畑に鋤き込むと、
緑肥になるんだ!」
それからと言うもの、思いついた言い訳を免罪符に踏み潰して来たものだ。
そして六畦で自走式のハーベスターでの収穫は矢張り、自分の何処かに残っている百姓魂を癒やしてくれる。
そして速い!
過去の二畦で牽引式のハーベスターだと一日掛りの仕事が、2時間半で終わった。
いやはや...
そう言えばオレも久しぶりに仕事が出来た。
庭の栗の木もたわわに実をつけ、次々と落ちてくる。
それを90才になる父が集めてくる。
そして父は栗の皮むきを始める。
オレの仕事はその手伝いだ。
帯広、見劣り?
今日9/20付けの勝毎二面の記事の見出しだ。
現自民党政権の官房長官菅さんのきも煎りで始まったふるさと納税についてのニュースだ。開始当初横浜に住む次男が帯広市に10000円を寄付した所、毎月では有るが帯広市の広報誌が一年分送られて来たそうだ。
実家は今も帯広に有り、帯広市の知りたい情報は実家に電話すれば事足りる。健診の日程や趣味の集い、救急病院の情報など見てもしょうがない!と帯広市の対応を笑っていた。
仄聞だが、その他の返礼品は市内にある幾つかのガーデンの入場割引券が贈られいた様だが、これらも帯広に来る予定のある人にしか有り難みが感じられないのでは無いか。
一昨年だったか、総務省は全国自治体の返礼品競争が過熱に懸念を示した形で、返戻品は納税金額の3割程度が望ましいとの通達を出したようだ。本音は返礼品を持たない首都圏の自治体からの猛反発があったらしい。
この3割上限説に帯広市も重い腰を上げた。
我がウエモンズハートにも、業務受託企業からオファーがあり説明を聞いて愕然とした。
説明はこうだ。返礼品の金額は30%。その内の委託料は20%天引き。結果ウエモンズハートの受け取り額は24%。
1万円の納税に対して、2400円の商品代が振り込まれる。しかし、納税者に届ける為の送料もここに含まれる。ウエモンズハートはジェラートので送料にはドライアイスやクール料金が発生し、関東、関西では凡そ2000円がかかる。とすると、ウエモンズハートで受け取れる商品代金は400円足らずとなる。
そこで勝毎のニュースの冒頭の「一万円でバウムクーヘン二本だけ」となるのも当然の帰結だ。
一面には、ふるさと納税視察のため、明日野田総務大臣が上士幌町を訪問すると言うニュースが載っている。
ふるさと納税を活かしたまちづくりの先進事例を視察するらしい。
その上士幌町でふるさと納税に参加している友人に聞いて見た。
当町では商品代金は42%。委託料、送料などは全て町が負担。つまり一万円の納税者に4200円の品物が届く仕組みだ。
又上士幌町は返礼品の上限3割と言う総務省通達には応じる予定は無いらしい。
帯広市は、市長始め職員には気概は無いのか。