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2018年4月 3日(火) 19:35

国民皆兵

現在、我が家の渡道100年記念誌を鋭意作成中である。

我が家にも数は少ないけれど、古い契約書や書籍が残っていて、アレヤコレヤと記念誌に載せられる様な情報が無いかひっくり返していると、戦時中の軍事教練の指導本が出て来た。

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父博昭が戦前、陸軍が入営前の青年に義務付けた国家総動員法に基づく青年団活動で使用した物だ。

2年ほどの後上京。東京の旧制麻布中学校に編入し、三年弱過ごす間配給の食料は少なく飢えとの戦いでも有り、また銃後に有りながら米軍B-29爆撃機の撒き散らす焼夷弾との戦いでもあった。

父博昭は兵隊検査では甲種合格。20年12月には赤紙招集の予定。しかし、8月15日には連合国に対して無条件降伏!(終戦と言う言葉に置き換えるのは如何か...)

その時18才の青年博昭は、宮城遥拝所で敗戦に嘆く市民からは非国民と罵られようが「バンザイ!これで死ななずに済んだ!」と大声を出したい衝動に駆られたそうだ。

「ルーズベルトとチャーチルが居なければ第2次世界大戦は起こらなかった」と言った本が上梓されるなど、当時の歴史の見直しが進んで来ている。その本の言を借りるなら、アジアの黄色人種の小さな国家の台頭を嫌い、戦う必然性の無い戦争を惹起し、その戦いで300万人以上の若い兵士が命の無駄遣いを強いられた。そんな時代に青春時代を送り、3月10日の大空襲にも命永らえ、すんでの所で米英に降伏!その命がまだ続きいま現在91才の命の火を灯し続けている。

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