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十二代目 宇右衛門の廣瀬文彦が語る ウエモンのよもやま話

2018年4月14日(土) 19:25

やるべや!

我が36区町内会の馬頭さんの御本尊である。
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真っ黒なので少し斜に...
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昨日、我が町内会恒例の馬頭さんのお祭りを開催した。IMG_2410.JPG
例年十勝川温泉に出掛けての開催だったものを、今回初めて、部落でのそば打ち名人の道場兼倉庫で行った。
厳かな読経の後、手打ちソバに全員舌鼓!
白山名人曰く、一度打つのに200回はこねないとコシが出ないと言うだけあって歯応えが有る美味しいソバだった。勿論タレも言う事なし。
温泉行きから手づくりとした今回のイベントの最大の目的は、老若男女が集える形にしたかった。
親父始め80才を超える人は11人。それを支える60代は二夫婦4人。その下の代は我が家の長男夫婦のみ。36区が消滅部落になるのは時間の問題だ。所が我が36区は帯広市街地に隣接しているので、同居している40代、50代の夫婦が3組居る。これら若手を巻き込まない手は無い。と言う事で今回の仕儀と相成った。
(残念、皆が夢中になってソバを掻っ込んでいる写真、撮るの忘れてた!)
読経の最中...
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こんなに愉快なことなら、来年と言わず年内にもう一回くらい「やるべや...」

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2018年4月12日(木) 16:59

福寿草

遅くなるのではと見られた春が、ここ帯広にも様々形で訪れて来ている。
我が家の庭には10日ほど前から芽を出していた福寿草が今満開だ。
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フキノトウはまさに塔が立つ間際。天ぷらにして春の味わいを楽しみたい。
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スイセンももう蕾が出ている。
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牧草畑もミドリに色づき始めた。
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こちらはまだ雪の中。孫が遊びに来てくれるのを待ちわびている。
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これはアク出し中のタケノコ。これは春の味。愛知県愛西市と鹿児島県から相次いで届いた。 IMG_2389.JPG

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2018年4月11日(水) 07:08

森ソバ、加計ウドン

森友、加計問題が再燃している。
野党やマスコミは鬼の首を取った勢いで、安倍総理を攻め立てていて、すっかり政治が劇場型になっているが、東アジア情勢が混沌とし始めた今、何とも薄気味悪い思いが忍び寄ってくる。
勿論、公文書の改ざんなど論外だし、一部の人間の利益へと誘導される政治もこれ又然り。日本の国家公務員は高学歴偏重で劣化が甚だしい。
大衆迎合型の論調は国家を危うくするもとである。ポーツマス条約をロシアと結んだ時、ロシアとの戦争に勝って居ながら賠償金を放棄した政府の弱腰を批判するマスコミの論陣。それに呼応して、日比谷焼き打ち事件が起きた事は歴史の事実である。後年、辛勝を自覚した時の桂太郎総理大臣のこの条約の受け入れは高く評価されているのだが。
また、美濃部達吉の天皇機関説を国会で攻撃した野党政友会の鳩山一郎は、これを天皇への不敬罪と主張する皇道派軍人や右翼、マスコミ、それらに洗脳された市民の騒動に乗じて岡田総理を政権から引きずり降ろそうとしたものだ。
そんな世論を受け政友会側は、畏れ多くも天皇陛下を機関車や機関銃に例えるとは何事か!と責め立てる。
こんな世間の空気によって、天皇主権説が台頭し軍部の暴走を食い止める事が出来なくなり、第二次世界大戦へと突入そして悲惨な敗戦。
政治の究極の目的は国民の生命、財産を守る事と、安倍総理が常々主張しているが、これは正論。
議員と公務員の関係を云々するべきで、安倍総理を引きずる降ろす事が目的ならば今の国会論戦は最悪の政治ショーだ。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ!

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2018年4月10日(火) 06:56

心配のタネ

またしても、本日の業界紙から
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日本農業新聞の三面の論説に「農業白書の課題」自給率向上 道筋を示せ、とある。我が意を得たりとばかり読み進む。
農水省の農業白書の内容を検討する企画会議の内容に触れている。供給力の向上は謳っているが、カロリーベースで38%の自給率を45%に上げると言う目標にまったく触れられていない?
それよりも農家自身の六次化や輸出など耳触りの良い話しを前提とした、改革解放を唱える内閣の方針に沿うばかり。
国内農業を守ると言う一義的な目標が忘れていると言うか、意図的に外されている。
又その一面には、先日議決された種子法廃止案が可決され、府県は国が廃止したものを県が肩代わりなどできない、と言った話しも載っている。
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カーギルやデュポンなどと言った多国籍企業が種子の遺伝子を囲い込み、農薬耐性や収量増大の為の一代雑種F1の種子にとって代わられると、永久にその多国籍企業から種子を買い続けなければならなくなる。
食糧自給率の低下に対しては国のテコ入れも大事だが、種子の遺伝子を守る事を放棄する、そんな日本の行く末か恐ろしい!

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2018年4月 8日(日) 07:17

農業

今、廣瀬家の渡道百年誌を作成しているが、我が家の北海道100年は農業者としての歴史でもあるが、農業に限って遡れば更に2、300年の歴史を数える。そのせいか、『農』と言う字や映像に直ぐ反応してしまう。
昨日の農業新聞に、『農家の苦労』と題したコラムが載っていた。
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業界誌『農家の友』に掲載された作家小檜山博氏うのエッセーを引用したものだが、「そうだ、そうだ」と思わず頷いた。
『1975年頃、牛乳は終戦時の4倍、米は19倍に値上がりしていた。ところが都会で働く人の賃金は、何と64倍にも上がっていた。農家が1年近くかけて農産物を栽培して得た収入を都市労働者はたった3、4か月で手にいれていた』と紹介する。
自分は23才。振り返って見ると離農が格段に進み始めた頃と符合する。賃金もさる事ながら、労働時間の短縮、所謂時短も進み、半ドンの土曜日は休日。更には祝祭日の増加にハッピーマンデーの導入。この労働時間を忠実に体現している業種は地方公務員かな⁈単純計算だが年は54週なので土日は108日。祝祭日は15日くらいかな⁉︎他には有休も何日か!108+15+α=123+α。365ー123=約240日ー10日位が実働日数×8時間=1840時間−240時間の昼休み=1600時間か⁈
翻って酪農はと言うと...
搾乳3.5時間×2回×365日=2555時間(搾乳のみ)×3人=7665
寝わら3時間×50回=150時間
繁殖検診3時間×24回=72時間
農作業6時間×150日=900時間×1.5人=1350時間
(7665+150+72+1350)÷3=3079時間→雑駁ながら、酪農家一人の年間労働時間。
ブラック企業そのもの
先程のコラムは牛乳の価格から計算しているが、労働時間からみても家族3人合わせてようやくサラリーマン1人と同じ所得と言うことは、時間あたり6分の1の労働対価しか得られていない。
なるほど、農村部から都市部への人口の一局集中が止まらない筈だ!
安倍総理や規制改革会議がJAなどの体制を壊し、個々の農家の努力で六次化や安心安全な農産物の輸出を推進し、農家所得の向上を図るとしているが、全ての農家が対応出来るはずもないし、一義的には非常時に国民の食を守ると言う食糧主権を確保する責任が政府にある筈。
政治に対しては、農家が普通に(と言っても難しいが)営農し生活できる環境作りが望まれる。

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