ウエモンズハート、26年目の夏
今年は昭和100年。
広瀬牧場が岐阜から移住したのはそれよりやや古く108年。
第二次世界大戦が終わって80年。
酪農を始めて77年
そしてウエモンズハートは四半世紀を越え、26年を迎えた。
そんな2025年。暑い夏だ。
7月下旬の道内は35℃越えは当たり前、40℃も記録した。
気象予報士の言を借りれば、危険な暑さ又は災害級の暑さだ。
帯広も予報では40℃の日もあったが、38.8℃とタイ記録だったらしい。
ウエモンズハートにとっては追い風だが、本業の酪農、牛達にとっては文字通り災害級で、手放しで喜べないのも事実だ。
そんな中26年目を迎えたウエモンズハートは、ますます盛んと言えるかも知れない。
昨日も今日も1,000人を超えるお客様に来て頂いている。
誠に感謝に堪えない。
その26年と言う時間軸で言うと、店舗工房の老朽化、それに相俟って我々夫婦もとうに古希を過ぎてやはり老朽化して来た。
我々には残された時間は少ないし、待ってはくれない。
混じりっけ無しの本物の味
8月2日午前、東京からNさん一家が牧場体験に来てくれた。
子供さんは未だ5才との事。
ウエモンズハートで言う"all体験"で、酪農や牛乳の話し、牧場見学そしてアイスクリーム作り体験だが、
5才の子供には飽きさせない様クイズや簡単な質問をおり混ぜながら、進めて行く。
さて、いよいよアイスクリーム作り体験だ。
勿論、入念に手洗いもしてもらう。
そして、準備する道具や作り方の説明が一通り終わり「ヨーイ、スタート」の合図で、
氷をボール内に並べるところから始める。
7〜8分後「はーい出来上がりです。早速食べてみて下さい」
すると若いお母さんが「◯◯ちゃん、人生初のアイスクリームだね。どんな味か楽しみだね。」と言うではないか。

お母さんのその言葉を聞き咎めて「5才にもなって初めてのアイスクリーム⁉️よく今まで我慢させられましたね。
昔家内も幼い子の虫歯を防ぐためにチョコレートを3〜4才まで控えさせていたけど、そんな思いですか❓」と聞いた。
するとお母さんは「いいえ、本物のアイスクリームの味をこの子の舌に覚えてもらいたかったのよ。」と言うではないか。
「本物⁉️」と聞き直すと
「そう。コンビニやスーパー。アイス専門店でいつでも身近に溢れているけど、人工甘味料や着色剤にフレーバーなど
どんな物が含まれているかわかりません。ですから自牧場で生産された牛乳に自然甘味料のグラニュー糖。そしてフレーバーは不使用と言う
広瀬牧場ウエモンズハートさんのアイスを、彼女の初アイス体験させたかったの」と言うではありませんか。
「そうなんだ......。本当に光栄です。」と言うのがやっと。
26年前。ジェラートショップ「ウエモンズハート」を始めるに当たって店長は、
「美味しさの基本は自牧場で搾った牛乳に北海道で生産された自然甘味料のグラニュー糖。
成分調整には十勝産の生クリームにスキムミルクのみで作る事」と公言。
その基本は今も守り続けてられている。
その店長の思いはウエモンズハートのHPで紹介されているが、
こんな形で消費者に伝わっている事が分かった、嬉しい体験時間でした。
低価値医療
今朝のニュースTVニュースから

「低価値医療」って初めて聞く言葉だけど、受診者の1割が受けているらしい

内容はと言えば

我が国は国民皆保険制度で、どんな些細な事でも病院を受診出来る事が悪用されているのか?
体調不良を感じた時に、医者に診断し薬を処方されると、絶対的な安心感が得られるのもまた真実。
そう言えば20代の頃病院を受診した時の医師との会話を思い出す。
「今日はどうしました」と医者
「はい、風邪のようで......」と言うと、その続きを遮る様に
「風邪かどうかを決めるのは私の仕事。症状を言いなさい!」と高圧的に言われた。
ビックリして症状を伝えると彼の先生は
「ハイ、風邪ですね。1週間分薬を出しておきますから飲んで様子を見て下さい」
「なんだい、やっぱり風邪じゃないか。症状を伝える枕詞として、風邪のようで、と言ったのに!」と言う悪態の
言葉を飲み込んで、「ありがとうございました」と頭を下げて退室する。
その時処方された薬の事は全く覚えていないけど「低価値医療」だったのかな⁈
そう言えば、長男がデンマークで1年酪農実習していた時の話しを思い出した。
かの国では、風邪くらいでは病院で診て貰えず、ウォッカを一口あおって身体を休めるのが対処療法らしい。
病院で色々助けて頂いている身としては「効率優先の医療」も
どうかと思うが......
ついふらっと
昨日の道新から

最近、居酒屋が昼飲みできるような営業形態になりつつあるとのニュースだ。
早いところでは朝7時から、と言う店もある様だ。
そう言えば百姓仲間の同級生にも3人ほど昼間っからビールや焼酎を飲んでいる奴らがいる。
その一人。
家業の酪農を継いだ頃「うちの親父は昼間っから酒を飲んで、畑にも出てこない。この忙しいのに!」と愚痴ばかり言っていた。
さて息子に経営移譲した途端「役に立たん年寄りがウロウロして邪魔だって怒られるくらいなら、家に引っ込んでいる方が良いからな」
と言い訳しつつ、昼間っから酒を飲んでいる様だ。
なるほど自分も最近「知らぬが仏」と、牛舎に近寄らない様にしている。
酒は飲んでいないが!
ここ数年同年代の仲間と夜の飲み会だけでなく、月一くらいで昼メシも一緒しているが、
酒は勿論無しだ。
しかし皆んな"老いらく"の身。
「たまに昼間っから一杯やるか」と言い出したら"ついふらっと"昼飲み始めてしまうかも。
くわばらくわばら‼️







