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十二代目 宇右衛門の廣瀬文彦が語る ウエモンのよもやま話

2021年2月 8日(月) 11:52

おじさん図鑑

 2月8日付け道新11面、エッセイスト飛鳥圭介さんの「おじさん図鑑」を読んで...
相変わらず高齢者を的にした、ある種脅迫的なテレビコマーシャルが横行している。加齢による身体の不調は避けようが無い。そこに企業が目をつけた。
サプリメント類の多くは「治る」ではなく、これを常用すれば「若々しさを保てる」と「老いの不安」に付け入る。更に「今から30分以内に申し込めば、1ヶ月分が半額に」とあおりたてる。
 90才になる軽度の認知症のおじいさんは、その種のCMに接すると焦燥を覚えるらしい。「30分しか時間が無い」と焦りつつ、メモした電話番号に注文の電話をしてしまうそうだ。
ところが、先方から「電話番号とご住所をお願いします」と言われると、立ち往生してしまうそうだ。電話番号も住所も記憶からすっぽり抜けて、答えられない。
つまり認知症が防波堤になって、なんとか窮地を脱していると言う、笑うに笑えない話しだ。
 さて自分も気がつけば、94才の父や90才の母に比ぶべくも無いが、70才まで後一息の立派な高齢者だ。
 自身、還暦を過ぎたあたりから体調不良が始まり、10万人に3~4人が発症する難病の特発性拡張型心筋症と診断され、余命宣告を受けて過ごしてきたこの10年は、一日一日が「生を続ける」為の戦いの日々だった。
そして、治験に出会い、取り敢えず死を意識しなくても良い身体にしてもらった。そして気がつけば70才間近。
 自分で感ずる老い。そして残された人生を思う。
先ず食が細くなった。夕食時に頂くビールは500ml缶一つを94才の父親と分けて丁度良い。これは身体が省エネモードに入った。これは立派な社会貢献だ。
二つ目。忘れた事を忘れている。いくら指摘されても知らない物は知らない。これって最強だ。
三つ目。新聞の死亡広告をみると、80代で亡くなる方が断然多い。とすると、自分に残された時間も後10年と少々。悔い無く生きようと足踏みばかりで、時間だけが進んでいく。
四つ目。老人の話しは同じ事の繰り返し。嫌われる元だ!
考えて見ると、おれは30年来酪農教育ファーム「十勝農楽校」を続けているが、これって同じ話しの繰り返しだ!しかし、都合のいい事に同じ学校、同じ学年でも生徒は毎年新陳代謝。話す度にギャグが入ったりクイズが入ったりと磨きがかかり、来年度の修学旅行なども既に、体験申し込みが入りはじめている。
家内は、病を得て肉体労働が出来なくなったおれに、これからは「口だけオヤジ」は、口だけで老後の糧は稼げそう。心配ないね。と自立をうながす。
 「あれも出来なくなった、これもダメだ」じゃ無くて、「まだあれが出来る、これもだ」と、老後を楽しみたいものだ。

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2021年2月 5日(金) 10:21

サンタさん⁈

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昨日退院し、早速私の隠れ家である第一牛舎へ。
奥のドアを開けたら...サンタさん⁉︎
自然の造形。先日アップした首飾りが一つ増えていて、新たに加わった首飾り。9375F2C3-11DF-439D-B7C5-DDF3EAB429C0.jpeg
背景と合わせると、まるでサンタさんみたい。

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2021年2月 4日(木) 07:32

新生活

 今朝の体調。 
体温36.4℃。良し。
血圧103ー78。良し。
患部の痛みや、心臓に違和感も無し。
さあ、今日は無事釈放となります。
昨日担当医の診察と退院後の当面の注意事項の説明がありました。
最も注意する事は感染症です。もし感染症になると結構大変な手術になるので、注意して下さい、との事でした。
注意とは、先ず発熱が続いたり傷口がきれいにならず、開いてくる様な事があればそれは間違いなく感染症になっているので、早急に受診する。
日々の注意は入浴で患部は擦らずシャワーなどをかける程度。
痒みも出てくるけど引っ掻かない。
当面、左腕を上や前に伸ばすなど、無理に使わない。などなど。
次回診察は12日となる。
さあ、新しいペースメーカーに支えられて、楽しく希望の持てる生活がはじまる。

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2021年2月 2日(火) 05:30

6日目

 27日夕方、CRT-Dを入れ替えて早6日目。
傷口の腫れや痛みも少なくなり発熱もない為、昨日の夕方を最後に抗生物質の点滴が終了した。
 昨日午後、担当の先生の回診があり、「術後の推移は良好、3日には抜糸。何事も無ければ4日の退院ですね。」との事でした。
 網走管内の酪農家で、私と同じ特発性拡張型心筋症を発症している人がいる。
彼は3年前にCRT-Dの交換手術を受けている。
聞くところによると、交換手術自体は簡単に済み、予定通りの日程で退院したそうだ。しかしそれから数日後発熱が有り、風邪を引いたのかと思っていたようだ。しかしそれが何日も続き市販の薬でも熱が下がらず、病院に行った。
そこで、感染症に罹っている事が判明。しかも耐性菌だ。
直ぐに札幌の専門病院へ緊急搬送。
それからが長く、耐性菌との闘い。その後再びCRT-Dを交換術を受ける。但し菌に汚染された電極コードも全て外すため、全身麻酔で数時間の手術だったらしい。
 数ヶ月の入院療養後退院の運びとなったが、心筋症の症状は進み車椅子生活になってしまった。
 その頃の私は小山先生に導かれ、阪大で先端医療であるハートシート移植手術をうけ、目を見張る様に元気にさせていただいた。
その友人に、「大阪大学の澤芳樹先生も、地元医師の紹介状が有ればいつでも診ますよと言ってくれている。一度大阪まで行ってきたら⁉︎」と進めた事があった。しかし彼はインシュリンを常時使わなければならない程糖尿病が進んでいて、「この状態では紹介状か書けない」と医者に言われ、諦めた経緯がある。
今は何にも意欲が無くなり、直近の事をすぐに忘れるボケ症状が始まっているそうだ。
 翻って、自分もこれから最低でも半月から1ヶ月、発熱に要注意。
そう言えば昨日の担当医にも「広瀬さん少し体重落とされた方が心臓にいいですよ」って言われた。
 いくら需要と供給のバランスと言われてもなぁ。
今の病院食は1600kcalと制限されているが229E8F56-FB43-4E1A-9C0B-36DE41A524F8.jpeg
うーむ、我が家での食事を振り返ると、朝、昼は同等か我が家での方が少ないくらい。しかしだ。問題は昼の外食。先ず一人前が多過ぎ。ラーメンや蕎麦然り、ピザ、パスタetc.そして夜。週の半分はビールを頂く。肴にお菜のお代わりを......
体重が減らない原因は朧げながら見えているんだが⁉︎

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2021年1月28日(木) 17:31

命の支え

 今、帯広厚生病院北6病棟で、療養中。
昨日午後4時過ぎから約2時間半程かけて、CRT-Dを交換した。
 私の弱った心臓を5年9ヶ月支え続けてくれ、役目を終えて取り出された。
写真をアップしてみる。
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3本のペーシングコードをそのまま使用することから、同じ位置に新しいCRT-Dを挿入した。今回の機械は少々大きいらしく、ポケットに新しい機器を挿入するところから苦労し、胸ポケットが裂けるのではと心配になる位、グイグイ押し込む。更には入り口を縫合するのにも縫い代部分が殆ど無く、随分と時間がかかったようだ。
 患部だけを露出させる布で、全身を覆われて手術を受けるのだが、手術は局所麻酔なので向こう側の会話は全て聴こえてくる。
主人公は私。
患者が安心出来る会話に努めて欲しいし、手順についても、一つひとつ声がけ、説明して頂けると安心して身を(命を)任せられるのになあ...
D2B6B817-8345-4A97-A45B-845CF47FD3D3.jpeg人目に晒すような写真では無いけど、今後の参考の為に⁈
 矢張り切除し縫合しているだけあって、動くと結構痛みがあり、痛み止めも頂いて服用し始めたら少しは楽だ。
 交換術が終わってから丁度24時間が経過。
新しい機器も先代の仕事をしっかり受け継いでくれたようで、大変喜ばしい!
術後、担当の先生に「今回挿入した機械の電池は10年位保つのか?」と尋ねたところ、電池の寿命は変わっていないそうだ。
次回の入れ替え時は73~4才かと思っていると「次入れ替えるまで、心臓に負荷をかけ過ぎない様、大事にして下さい!」だって。
 今日94才を迎えたオヤジの山林事業を受け継ぎ、今年の春から81haとなった山林の踏査をし、管理計画を立てるなど、少しずつ始めようと目論んでいたが、もっと負担のかからない方法を考えなくては。
ドローンを購入か...⁉︎

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