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2023年5月21日(日) 06:15

「自由」

 今朝の道新の新五感紀行の第一面に大きく川湯温泉が紹介されていた。EB13D7CB-D24E-4122-91BF-64670AB8F4CF.jpeg
それを見て55年前を思い出した。当時帯農では、家業の手伝いを条件にバイク通学が許可されていた。
自分も高2の初夏、2度目の実地試験で晴れて合格。そしてその夏休み、孫に甘い種治爺ちゃんが中古のバイクを買ってくれたのだ。
それからと言うもの通学以外に、日勝峠の展望台や襟裳岬。糠平、大津とバイクの足を伸ばし
16才の少年にとっては、バイクのスピード感が堪らず、時間を見つけてあちこち走り回る。
走るにつけ、自分の行動範囲が十勝管内に広がりると同時に山裾まで農地が拓かれている事に気づく。
そこで働く人々を見るにつけ、我が家の立地条件が、農地が平らであったり、帯広の町に近く生活の利便性も高く
恵まれている事にも肌身で感じた。
 折りしもそんな時、チョッパーと言われる改造バイクで広大なアメリカの大陸を疾走し、様々な困難を乗り越えて行くアメリカ人青年達の映画
「イージーライダー」が上映され、2度と来ない青春を自由奔放に生きる事にも憧れた。
 
 そうやって一年、バイク慣れしてきた高3の夏休み、友人と3人で十勝を飛び出そうと3泊4日のバイクのツーリングを計画した。
我が家に前泊した陸別と川西の同級生と3人で国道38号を左折。
1泊目は層雲峡、2泊目は網走そして3泊目が川湯だった。
当時国道と言っても未舗装の道路も多く、砂利にハンドルを取られ道路脇の畑にバイクごと飛び込んだり、
エンストををしたりしながら、ようやく川湯の硫黄山に到着。
小学校の修学旅行で来ていたに何故かここの記憶は鮮明だ。
そこの駐車場でバイクを止め、サングラスを外しヘルメットを取るとD9582E88-E1B3-4466-AD84-4A64FC1537F4.jpeg
メガネをくり抜いた歌舞伎役者の様な白塗りの顔が可笑しく、お互い腹を抱えてひとしきり笑いあった。
後は凄く硫黄臭かった事ぐらいしか思い出せ無い7F13DD9E-516A-4D29-AC98-BC74E90EEF3A.jpeg
翌4日目、阿寒横断道路(砂利道、カーブ、アップダウンが酷く最大の難路だった)
を走り、阿寒湖から足寄(ここはカープは少なかったが、矢張り砂利道)。
足寄で昼飯後、1人は別れて陸別の自宅へ。残る2人は上士幌から帯広市内へ。
ここで川西の友人と別れ、無事家に帰った。
 初めての長旅。緊張感で疲れたが、一方で自分の自由意思で旅を全う出来、
ますます「自由」への憧れが大きくなって行くのだ。
 
 それから15年後、牧場の冠名に「liberty」を入れたのも、
高校時代、2番草の収穫真っ盛りの中、父親から「獲得」した小さな小さな「自由」も含まれている。

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