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2019年4月24日(水) 09:20

食品ロス

先日、新聞紙上に消費期限表示が変更になる、と言うニュースが載っていた。
消費期限が一年以上の品物に限って、年月日表示から年月表示に改め、少しでも廃棄を減らそうと言うものだ。
消費者心理としては、陳列棚の奥の方に有る日付が1日でも新しい物を選択するし、それを反映して仕入れ側は生産者に3分の1ルールを押し付け、消費期限の3分の1以内の物を仕入れ、残り3分の1を切った商品は販売せずに返品と言うものだ。
消費期限のルールが導入された30年前、我が家の実習生が母親が持って来たおやつの菓子パンの消費期限が昨日までだったので、そんな物は食べられない!と言っていた。
それまでは自分や母親の五感を総動員して、自己責任で食べられるかどうか判断していた物が、刻印された日付だけがその判断の材料になってしまった。
道内のとある大規模養豚農家は、消費期限が残っているにも関わらず、その3分の1ルールで廃棄されるパン、菓子、乾麺などなど数多の食品廃棄物を受け入れ、豚の飼料として加工しコストの削減をやっていた。
この新聞で言う食品ロス(廃棄処分)645万t全てが廃棄では無いにしても、一万年後まで子孫にこの地球を渡して行かなければならない責任ある人類の1人として、この改正はほんの小さな一歩と歓迎すべきものだ。
しかし、家食を最大事にすると言う消費者の意識改革も必要ではないか。

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