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2019年1月19日(土) 18:20

真骨頂

今日、酪農教育ファーム事務局(中酪)から、機関紙「感動通信」54号が届いた。38900050-4EFB-4660-A317-C5705C01AB8B.jpeg
今回は、「事前学習100日"知りたい"が最高潮で酪農体験」と題して、昨年7月12日我広瀬牧場を修学旅行で訪れた、札幌市立北園小学校の事例を紹介している。この小学校の栗原靖校長先生の明確な指導方針の下、入念な事前学習で子供たちの知りたい!を最高潮に持ってきての広瀬牧場訪問だった。36A90650-7EC1-48F9-A63F-D57FDD1BF9F3.jpeg
勉強の成果を一冊のしおりにまとめての修学旅行だ。C748A052-B76C-45E8-89E1-590D4F3A41D7.jpeg広瀬牧場についても、歴史や牛の飼養頭数、更にはウエモンズハートなど詳細に記されている。これだもの私の「牧場の仕事」「牛のからだ」「牛の一生」の話や「十勝農業の底力」などの説明を細大漏らさず聞きとめようと集中している。質問も多岐に亘り私をタジタジさせる。
自分自身この活動を始めて約30年近く続けている。
牛乳の価値を分かって貰うには、食料品としての"牛乳"が商品棚に並ぶまでのストーリーを生産者自ら伝えるのが一番と思い、始めた。その活動を始めて数年を経ずして2000人以上の児童、生徒、消費者達が訪れるようになり驚きの連続だった。自身伝える方法も我流ながらもマスターした。
その後ゆとり教育と言う名のもと、総合的な学習の時間が導入される。これは教育者の力量が試されるていたのだ。また、平成16年に食育基本法が制定されると、雨後のたけのこの様に(今思うとその頃から)我々に丸投げの先生が増えてきたせいか、随分と手応えが無くなってきたようだ。
何故そう思うのか?自分は30年前にこの活動を始めたのだが、農業現場の苦衷を訴える場にはしたくなかった。そこで体験の予約を受けた時、「広瀬牧場ではどんな所を見たいんですか?先生は子供達に何を知り、感じて欲しいんですか?」など、事前の打ち合わせをきちんとする様にしているが、「経験豊富な廣瀬さんにお任せします。」と言う先生のクラスほどじっと聞いてはくれない。気もそぞろなので有る。私のような教育の素人としては全くもってやりにくいのだ。
そんな中5〜6年前札幌八軒小学校が修学旅行に初めて足を運んでくれた。その時の校長が現在の北園小学校校長栗原靖先生だった。人間いくつになっても褒められると嬉しいものだが、栗原先生は初めてお会いした時から私の教育ファーム活動を評価してくれていたようだ。
話しは結論めくが、拡張型心筋症を患い農作業もままならなくなった今、家内は「あなたは今後、体に負荷をかけなくても出来る教育ファーム活動を頑張って!クチで稼ぎなさい。」と言ってくれる。栗原先生には私自身の伝えたいに応えて、修学旅行の目的を持たせるため、帯広の観光大使を目指してなどといまふうに子供達を鼓舞しておとずれてくれる。楽しい老後を過ごせそうだ。かんらかんら⁈

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