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2021年3月 9日(火) 05:44

定期受診

 今午前6時。札幌のホテルで朝を迎えている。
投宿しているホテルの20階からの、夜明けを迎えた札幌市内の眺めだ。93AFF8FA-6615-40CF-B8EE-604BAECB3C4F.jpeg
真正面にひときわ高く見えるビルは毎月そして昨日もお世話になった札幌医大が。そしてその真後ろに控える山の中央に縦に白く見える所が、大倉山シャンツェだ。昭和48年自分が短大卒業年次に開催された札幌オリンピックのジャンプ競技が行われた場所だ。当時は札幌と目と鼻の先江別の酪農学園に在籍していたが、何れの競技も観戦に行かなかった。が、その直前に開催された札幌雪まつりの雪像つくりのアルバイトには、授業をサボって10日間ほど通った。当時まだ存在していた北海タイムス社の募集に応募して参加したものだが、祭り開催中には警備も担当した。小さな雪像を作っていると、観光客からは美術を専攻している学生さんですか⁈などと言われることもあり、少しカッコつけて像を作っていた。
その年はオリンピックイヤーで開催も間近。外国人が沢山訪れて、札幌の冬の風物詩として取材も受けた。
そんなある日毛皮のコートを身につけ、被った毛皮の帽子からは金髪の髪がのぞいている美人の女性が一人、私達の雪像作りを眺めているではないか!
仲間に背中をおされるように、声をかけた。
「エクスキューズミー、フェアドゥーユーカムフロム?」と聞くと「ワタシハ イタリアカラ オリンピックノシュザイデ キマシタ。」
何と日本語では無いか。日本語が出来ると分かった途端に、オレの背中を押した仲間が今度はオレの前を遮る様に、ぐいぐい話し始める。
大倉山シャンツェを眺めていると「チクショー オレだって色々外国の話も聞きたいし、あわよくば夕食でも誘おうかと下心満載なのに...」と、50年前がよみがえってくる。
 おっと、昨日の検査及び診断の結果は、ペースメーカー交換後の感染症も見られず、変わらず経過良好。
時々不定期ではあるが、心臓の脈が「ドキンドキン」と身体ごと脈を打っている様に感じる」と愁訴すると、「それは多分廣瀬さんの心臓が元気を取り戻し始めて、打ち始めた自脈とペースメーカーからの信号が入れ替わっている時の感覚で、心配ないのでは...」との事だった。
 次回は4月1日に受診である。

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