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2020年7月28日(火) 10:52

北海道クルーズトレイン

 今となっては懐かしい思い出だが、20余年前から東京或いは札幌に頻繁に通う様になった。いずれも会議が目的なので札幌へは月2回、主に列車を利用しての旅だ。
 我が人生これ程頻繁に列車にお世話になるとは思いも寄らなかったが、身を任せていれば目的地に着くと言う気安さだったと思う。札幌に向かう途中はその日の会議の進め方の確認や、窓外を眺めながら冒頭には気の利いた挨拶を、と頭を悩ませ乍らも貴重な時間だった。

 さて、身近になったJR。ここ50〜60年、急速に車社会になるにつれ道路網や高速道路が整備されるのと同時に国鉄の分割民営化が起こり、JR北海道として独立。勿論独立採算制なので、人口密度の低い北海道は不採算路線は順次廃線の憂き目を見ることになる。十勝では池北線や広尾線などは真っ先に廃止となってしまった。
 例えば日高線。台風の被害を受けると元々慢性赤字路線だった事を盾にJR側は多額の改修工事費は出せず、廃線の方向だ。宗谷本線も旭川から北は特急列車を廃止。根室本線も釧路から先は特急が廃止と、北海道の鉄路は存亡の危機に直面しているのだ。
 
 JRの車内では備え付けのPR誌では必ず小檜山博のコラムに目を通すのだが、その誌の最後の方には北海道のJRの路線図と時刻表が載っている。その路線図を見ていると札幌から石勝線で新得。そこから根室本線で釧路。そこから北に伸びる釧網線で網走。そこからは石北本線で旭川。旭川からは函館本線で札幌へと道内を一周出来るではないか。その沿線には例えば十勝川温泉、釧路湿原のノロッコ号、知床、網走の原生花園、北見のハッカ、旭川ではラベンダーで有名な富良野といくつもの観光名所があるではないか。

 さて翻ってJR九州では、クルーズトレイン「ななつ星in九州」と言う鉄旅が人気だとか...!そんな話しをJRの車掌が乗車チケットの確認に来るたび、議論を吹っかけていた。迷惑そうに聞いている車掌もいれば、聞き耳を立て「面白い話しですね。でも自分にはなんのけんげんも有りませんが、もし機会が有れば提案してみますね」と言ってくれる車掌幾人かはいた。

 はてその結果かどうか.........
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自分このクルーズトレイン実現の功労者などとは口が裂けても言えない。が、三泊四日で盛り沢山の行程のようだ
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料金はと言うと、二人一室利用で1人680,000円。
これを高いと言うか安いと言うか...
人生終盤戦に入った身としては、遠からず行ってみたいものだ。

 
 

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