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2017年10月 4日(水) 06:11

人生の課題

10/4付道新4面のニュースから。
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「道産木材 蒸して牛のエサ」
「甘み増し食欲アップ/繊維質も豊富で消化良し」
「余った木材の有効活用にも」の文字が踊り目に止まった。
原料となる木材は白樺が想定されている。なるほど、シラカバの樹液はほんのり甘く、市販されている位だからうなずける。しかし、牛が食べるの?と言う問いには、木材を砕いた後圧力容器内で約180度の水蒸気に20分程当てると、糖類を覆っている高分子の物質を引き剥がし糖類を取り出す事で嗜好性が高まり、増体も確認されたそうだ。今後トドマツ、カラマツ、ヤナギなどでも実証試験を続けるそうだ。
9/7付けの新聞には新たな集成材の利用法が載っていた。
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利用量が少ないカラマツなどの板をたて横に貼り合わせる事により、より強度の増した木材が作られ、三階建ての建物などにも十分利用出来るし、欧米ではより高いビルにも使われているらしい。

話は変わって、2、30年程前からクリーンエネルギーと名付けた安い電力を使ったオール電化住宅の建設が売出されていた。しかし、東北大震災により福島原発が崩壊。原発の安全神話が崩れ、国内の原発が全て停止された。原発の是非は置くが、原発停止を境に電力料金が8割程値上げされ高止まり。オール電化住宅は建築主の重荷になっている。そこで注目され始めたのが、下川町や足寄町が取り組んでいる燃料としての木材ペレットだ。

いずれも、放置されている森林資源の見直しとさらなる利用促進が期待されるが、50年60年先を見越して造林事業に手をつけた父親の慧眼には感服する。
後はそれらを引き継ぎ如何に守って行くか。
大きな課題を与えられたものだ!

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