ホーム > ウエモンのよもやま話 > こもごも
オンラインショップ
2017年8月10日(木) 04:40

こもごも

只今午前4時半。夜のとばりが今まさに明けようかと、そらが白み始める! 北海道帯広はきっと明るくなっている筈⁉︎息子達も牛舎作業を始めているだろう。酪農家の朝は早い‼︎ 今私は四人部屋の住人で、他の三人は手術を待っているところだ。 そしてまた、カーテン越しに聞こえてくる会話から... Aさんは私が移って来た8月1日以前の住人だ。狭心症の手術を待っている様だけど、糖尿病を患っていて毎食前血糖値を測り必要量のインシュリンを打っている。手術の日程が中々定まらず看護婦に当たり散らしている。「食事はどれ位食べましたか?」と言った看護婦の問いに「こんな味気ない飯食えるか!」「今日はシャワーの日だけど何時頃がいいですか?」「そんなもん入らん!」などとチョー偏屈だ。昨日は術前の説明が予定より2時間以上遅れたことに対して看護婦に「何で時間通り出来ないんだ!」「今先生が取り掛かっている手術が延びている様です。そしてここの病院は大勢の患者さんが入って来て、先生は入院患者も含めて危険度の高い患者さんから手術を実施するんですよ。」「そんな事関係無い。やると言ったら時間通りやれよ‼︎」と喚き出す。 Bさんは心筋梗塞と大動脈瘤の手術を二度に渡って予定されている。この方も中々順番が来ず、「はよ日程が決まらんと、モチベーションが下がる。薬飲んでるだけだったら、一旦家に帰らしてもらったほうがええんちゃう?」と、Aさんよりはやんわりだけどこれ又苦情ばかり... Cさんは二日前に入って来た。何年か前に心臓の弁を人工のものにしたらしいけど、その周りにばい菌が巣を作って再び閉鎖不全を起こし再手術らしい。他にも腹部と脳に動脈瘤が有り、破裂を防ぐ為の手術も引き続き予定されている様だ。 翻って30年前、家内が大動脈瘤により大動脈弁閉鎖不全症を発症し札幌医大で手術を受けた際、診断では早急に弁置換の手術を勧められた。しかし、心臓にメスを入れる事に恐怖を覚え、秋になったらまた来ます。と先生の説得を振り切り帯広に逃げる様に帰って来たものだ! それから数日後、札医大の先生からベッドが空いたから入院しませんか⁉︎と電話が入った。 つい先日、秋にしたいとお願いした筈ですが⁉︎と言うと、札医大では心臓の手術を待っている方が120人ほどおられけど、広瀬さんが一番危険な状態なんです!と言われるも、中々決断が付かず今回もお断りしたいと私。 そこで先生は続けて、今手術をお断りしても次、ベッドが空いたらまたすぐに電話します、何回でも...!と仰る。 その場で家内と恐怖を振り払い手術を受ける事を決め、翌日札医大に入院し手術を受けたのでした。 あの時の札医大の心臓血管外科医の度重なる真摯なお誘いに応えて今の命がある。幸せな事だ! 同室の方々よ、先生の決めた順番に素直に応じてみたら... ここまで良質な高度医療を受けられるのも間近じゃ無いか! IMG_0674.JPG
LINEで送る