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2016年3月16日(水) 10:27

専門委員会1

 14日午前10時から第4回酪農教育ファーム専門委員会が開かれ、上京して来ました。

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当日の式次第です。内容はすっきりサッパリしたものですが、過去4度に渡り議論を重ねてきたもののとりまとめで、ここで決められた事が3月31日の推進委員会に提言されると言う流れです。参加者は以下の通りです。

SN3V0201.jpg全国から酪農教育ファームの推進に尽力されている先生や指定団体、酪農家が集まった専門委員会です。

平成10年に、国際的な乳価格水準が求められる時代に突入し、価格競争に負けずに・・・と言った生産的な価値のみで酪農を見るのではなく、非生産的な価値(存在自体に価値がある牧場)の創造に着手しようと言う事で、当時小学3~4年生の社会科の産業についての学びであったり、ゆとり教育の中で生み出された総合的学習に牧場を利用してもらうため、酪農教育ファーム活動の目標を「酪農体験を通して、食といのちの学びを支援する」と決めて推進して来ました。

しかしこの活動が広まれば広まるほど賛同者が増え、現在約300の牧場が認証を受け600名ほどのファシリテーターが活躍している中で、食と命しか語れない認証牧場が増えてきて活動の範囲が非常に狭められて来ました。例えば「食や栄養」にまつわる話であれば各校に配置されている栄養教諭の専門分野でそちらに任せたほうがより効果的な授業になるでしょう。また「命」についての酪農家の話題提供には限界があることが見えて来ました。

そこで、ひとつひとつの牧場には消費者に伝えたい事があるはず。それぞれの牧場の立地条件により生産する上で10牧場に10色の苦労や喜びがあるはず。そういう苦難を乗り越えて牛乳(食糧)を生産している苦労を伝える事が大切なのでは・・・、と言う事で、見直すための専門委員会が召集されました。

結果、対象は小学や中学生のみならず、大学から一般の人たち(つまりすべての人たち)迄とし、限定を取り払いました。

そして活動目標は「酪農を通して、食やしごと、いのちの学びを支援する」、と決められました。

その思いはまず、体験を取り外し(BSEや口蹄疫などの防疫の為)、出前授業や牛を使わない牧場体験も全てOK!

そして「食と命」から、「食やしごと、いのち」と活動や体験の広がりを意識した活動目標にしました。

今後10牧場10色の教育ファーム活動、300牧場あれば300通りの体験(多様性)が出来るようになれば大いに発展して行くものと思います。

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